ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「リュート、リュート」


真夜中に、母親の声で目を覚ます。


周りに気を配れないくらい動揺している。


「どうしたんですか?」


明らかに異常な状況に声をかける。


「リュートが・・・」


そう言って腕の中のリュート君を見せてくれた。


顔が青白い。


死神が忍び寄っているのがわかる。


山賊に呪詛をかけられたのかもしれない。
< 23 / 44 >

この作品をシェア

pagetop