ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「リュート、待って」


そう言えば彼の足は止まる。


それでも昨日のように振り返ってはくれない。


「リュート、ごめんなさい」


これで何度目の謝罪だろう。


何度謝罪を口にしても意味はない。


反省していないのはバレバレだ。


「ミサト・・・お前にとって俺はなんだ」


「・・・」


契約者。


保護者。


どれもしっくりこない。
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