ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「確かに、王子様で俺らより育ちはいいけど、その女を連れているところを見ると、あんたは謀反者だ。言わば、俺らよりやばい位置にいるわけだよね。あんまり生意気な口を利かない方がいいよ」


そういうと、頭は剣先をリュートの頬につける。


「リュート、血、血が出てるよ」


手を伸ばし、ほほに触れる。


軽く切っただけ、怪我事態には何の問題もない。


問題なのは、誰にも気づ付けられてはならない王族であるリュートが傷を負ったこと。


「信じられないって顔だな。でも、それが現実だ」
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