ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「お前には申し訳ないと思っている」


そう、口にした彼は本当に済まなそうで、心を許してしまいそうになる。


私はいくつリュートと交わした約束を破っているのだろう。


そのたびに、私たちが窮地に追いやられて行くのはわかりきっている。


たとえエゴだとしても、私は助けられる人は助けたいと思う。


「謝るなら、彼に誤ってくれる」


「それは嫌だ」


どうも気が合わないらしい。


似ている。と、思う。
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