ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
冷たいように見せて、実は優しい所とか。


そんな性格的なものではなくて、もっと人の根本的なこと。


一緒にいると安心してしまう彼の空気。


つい、間違えてしまいそうになるといったら怒るだろう。


「あなた、やっぱり、王子なのね」


たぶん、現王の隠し子。


女好きだったと聞く。


「どうしてそう思う?」


声のトーンが下がったことが、私に真実を告げる。


「だって、あなた達そっくりだもの」
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