ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
「それだけか?」


「それともう一つ、王都まで道案内をあなたにお願いしたい」


彼以外の人物は信用が置けない。


しかし、彼に対する信頼は本物に思える。


「俺に、人質になれと?」


鼻で笑う彼に頷く。


あまりに正直過ぎただろうか?


でも、どんな嘘で取り繕ったところできっと彼には気づかれてしまう。


それならいっそ、正直に心の内を明かした方がすがすがしい。
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