ダイエット中だけど甘い恋を食べてもいいですか?
アンケートの記載が終わると、体重測定だった。

体重まで知られちゃうの?

聞いてないよぉ・・・と思いながらも、渋々体重計へ乗った。

少しでも減っていてくれないかと思ったけれど、家で測った時と同じ数値が弾き出されて、小さくため息をつく。

そんな私の態度など気にもとめないインストラクターの男性は、アンケート用紙を眺めながら無邪気に私に問うた。

「ダイエットが目的ですね。どれくらい体重を減らしたいんですか?」

「ええと・・・5キロくらいは痩せたいです。」

「5キロですね。まあ焦らず、少しづつ減らしていきましょう!」

「ハイ。」

「ちなみにどの部分を重点的に痩せたいですか?」

どこもかしこも痩せたいです、と言いたいのを抑え、私は無難に答えた。

「お腹です。あとは太ももとかも。」

「了解です!」

しばらく待つと、インストラクターの男性は、一枚の用紙を私に手渡した。

それは「トレーニングプラン」と書かれた用紙だった。

そこにはさきほど私が乗った体重計から導きだされたと思われる、体重や基礎代謝量や筋肉量などの私の身体のカルテと、私の為のトレーニングプランの提案が記載されていた。

私がおすすめされていたのは、数個のトレーニングマシンと、ストレッチやヨガのクラスだった。

「なるほど・・・これの通りに運動すればいいのか。」

私はそのトレーニングプランの用紙を穴が開くほど読み込んだ。


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