ダイエット中だけど甘い恋を食べてもいいですか?
澤乃井さんに連れられて入った店は「ささ木」という創作料理の店だった。
扉を開けるときっぷのいい女将さんが「いらっしゃいませ~」とカウンターから出て来て声を掛けてくれた。
カウンターの奥ではスキンヘッドの男性が気忙しく働いている。
私と澤乃井さんはカウンター席に案内され、肩を並べて座ることになった。
「とりあえず飲み物頼もうか。俺は生ビール。芽衣は何飲む?」
生ビールと聞いて、私は思わず生唾を飲み込んだ。
でも・・・今、私はダイエット中の身なのだ。
「私は・・・ウーロン茶で。」
「酒、飲まないの?童顔だけど、ハタチは過ぎてるよな?」
「23歳です。アルコールも実は大好きなんですけど、今はダイエット中なので。」
「・・・ダイエット、か。じゃあつまみもそれなりのモンを頼まないとな。」
澤乃井さんは女将に向かって片手を挙げると、飲み物といくつかのつまみを注文をした。
すぐに飲み物が運ばれてきて、私と澤乃井さんは、お互いのグラスをカチンと合わせた。
「お疲れ。」
「お疲れ様です。」
澤乃井さんは豪快にジョッキに入った生ビールを、美味しそうに喉を鳴らしながらその肉体に流し込んだ。
そして温かいお手拭きで顔を拭いた。
そんなオヤジっぽい仕草も、澤乃井さんがすると、なんだか色っぽい。
「そんなにみつめんなよ。照れる。」
私の視線に気付いた澤乃井さんは、その言葉とは裏腹に照れた様子もなく私をみつめ返した。
「みつめてませんってば。」
その真っ直ぐな瞳に、私の方が照れてしまい、視線を外してしまう。
扉を開けるときっぷのいい女将さんが「いらっしゃいませ~」とカウンターから出て来て声を掛けてくれた。
カウンターの奥ではスキンヘッドの男性が気忙しく働いている。
私と澤乃井さんはカウンター席に案内され、肩を並べて座ることになった。
「とりあえず飲み物頼もうか。俺は生ビール。芽衣は何飲む?」
生ビールと聞いて、私は思わず生唾を飲み込んだ。
でも・・・今、私はダイエット中の身なのだ。
「私は・・・ウーロン茶で。」
「酒、飲まないの?童顔だけど、ハタチは過ぎてるよな?」
「23歳です。アルコールも実は大好きなんですけど、今はダイエット中なので。」
「・・・ダイエット、か。じゃあつまみもそれなりのモンを頼まないとな。」
澤乃井さんは女将に向かって片手を挙げると、飲み物といくつかのつまみを注文をした。
すぐに飲み物が運ばれてきて、私と澤乃井さんは、お互いのグラスをカチンと合わせた。
「お疲れ。」
「お疲れ様です。」
澤乃井さんは豪快にジョッキに入った生ビールを、美味しそうに喉を鳴らしながらその肉体に流し込んだ。
そして温かいお手拭きで顔を拭いた。
そんなオヤジっぽい仕草も、澤乃井さんがすると、なんだか色っぽい。
「そんなにみつめんなよ。照れる。」
私の視線に気付いた澤乃井さんは、その言葉とは裏腹に照れた様子もなく私をみつめ返した。
「みつめてませんってば。」
その真っ直ぐな瞳に、私の方が照れてしまい、視線を外してしまう。