ダイエット中だけど甘い恋を食べてもいいですか?
私に気付いた響さんはすぐにスマホから視線を外し、柔らかい顔をしてみせた。
「実はウチの父も洋食屋をやっていたんです。」
私の言葉に響さんが耳を傾けた。
「私と弟が小さい頃から店をやっていたので、毎日忙しくてなかなか遊んでもらえなくて淋しくて。運動会も見に来たことなかったんじゃないかな。でも初めて父の店でカレーライスを食べて、その美味しさに世界観が変わってしまうくらい驚いたんです。ああ、ウチのお父さんはこんなに美味しいモノを作ってお客様に食べてもらっているんだなって。」
「・・・・・・。」
「それからは父を見る目が変わりました。そして美味しいものって人を幸せにするんだなってことも学びました。だから私は食べることが大好きで・・・。でも私も一応女子の端くれだから痩せて綺麗になりたいんです。男の人からみたらダイエットなんて馬鹿らしいって思うかもしれないけど・・・。」
「それでいいんじゃない?」
頬杖をした響さんが私を見て、にっこりと笑った。
「美味いモン食って体重が増えたら運動すればいい。しつこいようだけど、俺は芽衣は全然太ってないと思う。けど目標に向かって頑張る芽衣は一生懸命で可愛いと思うよ。」
「か、可愛いとか、あんまり軽々しく言わない方がいいと思いますよ?勘違いします。」
「勘違いしてもいいよ。」
「え・・・?」
「実はウチの父も洋食屋をやっていたんです。」
私の言葉に響さんが耳を傾けた。
「私と弟が小さい頃から店をやっていたので、毎日忙しくてなかなか遊んでもらえなくて淋しくて。運動会も見に来たことなかったんじゃないかな。でも初めて父の店でカレーライスを食べて、その美味しさに世界観が変わってしまうくらい驚いたんです。ああ、ウチのお父さんはこんなに美味しいモノを作ってお客様に食べてもらっているんだなって。」
「・・・・・・。」
「それからは父を見る目が変わりました。そして美味しいものって人を幸せにするんだなってことも学びました。だから私は食べることが大好きで・・・。でも私も一応女子の端くれだから痩せて綺麗になりたいんです。男の人からみたらダイエットなんて馬鹿らしいって思うかもしれないけど・・・。」
「それでいいんじゃない?」
頬杖をした響さんが私を見て、にっこりと笑った。
「美味いモン食って体重が増えたら運動すればいい。しつこいようだけど、俺は芽衣は全然太ってないと思う。けど目標に向かって頑張る芽衣は一生懸命で可愛いと思うよ。」
「か、可愛いとか、あんまり軽々しく言わない方がいいと思いますよ?勘違いします。」
「勘違いしてもいいよ。」
「え・・・?」