ダイエット中だけど甘い恋を食べてもいいですか?
勇吾君と昨日のバラエティ番組の話をしていると、軽快な音楽を鳴らしながら、店内をゆっくり走るロボットが、注文の品を届けてくれた。

「メイメイ、そんだけ?」

勇吾君が私の海老ドリアを見て、眉間を寄せた。

「うん。ダイエット中だから。」

「ふーん。たしかにメイメイ、痩せたな。」

実はもうダイエットの目標体重には到達していた。

それは皮肉にもフィットネスクラブでの成果というより、響さんの件で食欲が落ちたことによる結果なのだった。

でも笑顔が上手く作れない今の私は、果たして綺麗だと言えるのだろうか?

お互いの食事が終わり、勇吾君はコーヒーを、私はせっかくのイチゴフェアなのでイチゴのヨーグルトをデザートに食べることにした。

そのヨーグルトはイチゴの果肉がたっぷり入っていて、酸味があるのに甘さもしっかりあって、とてもファミレスのメニューとは思えなかった。



「んっ。美味しーー!!」



「ははは。出たよ。メイメイの美味しーー!!コールが。」

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