恋なんかはじまらない
好きの気持ち
そして、翌朝――。
「おい志稀ー、起きろー…って、
え!?」
「あ・・・お、おはよぉ」
「え、いや、お前何かあったの?
お前朝起きてんのなんて、初めてじゃね?」
「いやぁ…、何となく?」
「は?」
・・・言ってる事めちゃくちゃだし。
あー・・・もう!
「あたしっ、今日日直だから!
先行ってるね!」
「は?お前日直じゃねーだろ」
「急に変わったの!それじゃ!」
あたしは小走りで階段を降りた。
「志稀、朝ごはんはー?」
「いらない!」
本当はお腹減ってるけど!
「行ってきます!」
「はい、行ってらっしゃい」