結婚は復讐の為だった…いつのまにか? …
信号を渡り終えた柚香は聖一郎に電話をかけた。
「もしもし? …今、金田理子を見たの。父親と、まるで恋人のように腕を組んで歩いていたの。…駅前に歩いて行ったわ…。ええ…判ったわ…」
電話を切った柚香は遠ざかる理子と郷司の姿を見ていた。
理子と郷司はそのまま駅裏へと歩いて行った。
駅裏は繁華街でその多くにはホテル街がある。
昼間からネオンが煌びやかに光っているホテル街にやって来た理子と郷司。
オシャレなホテルを見つけて、笑いながら入って行く理子と郷司。
そのまま部屋に入った理子と郷司は、勢いに任せてお互いに服を脱がせて行き、濃厚なキスを繰り返しながらベッドへ倒れこみ、貪りあうようにお互いの体を求めあって行った。
理子が激しく郷司に奉仕して。
郷司が理子の体を激しく愛撫してゆく…。
「は…早く来て…」
グイッと入ってきた郷司を激しく受け入れるた理子。
「もっと…もっと…来て! …今日は、中に出してね…」
「ん? いいのか? 」
「ええ、今日はとってもできやすい日だから。…」
「そうなのか? 」
「だから…あの人の子供って事で認知させれば。…あの家の財産は全て、私達の物よ…」
「…そうか。子供は俺達の子供だからな、あいつとは血縁がないと言えば…そうだな」
「あの時、殺しておいてよかったわね。…あいつの母親…邪魔だったのよね、私の事を毛嫌いしているようで。…家に近づかないでって言って来て…。でも、こっそり忍び込んで殺したら驚いた顔ですぐ死んじゃったけどね…」
郷司と繋がりながら理子は殺害を自白していた。
あいつとは聖の事、そして母親とは聖の母親の愛香里の事だ。
「私が欲しかったのは…あいつの父親だったのにね…。ちっとも、振り向いてくれないから…息子にしてあげたのに…」
郷司を感じながら次から次へと自白して行く理子。
「…理子…で、出る…」
「いいわ、沢山出して! いっそ双子でもいいわ…」
絶頂を感じる声を上げた理子。
ニヤッと笑いを苦かべた理子は、勝ち誇ったような顔をしていた… …。