結婚は復讐の為だった…いつのまにか? …
自ら自白している自覚がない理子。
しかし聖龍と愛し合っていると言い張ることは一向に折れなかった。
「聖龍さんと愛し合っている証拠があるの」
そう言って取り調べの刑事に向かってニヤッと笑った理子。
「私のお腹には、聖龍さんの子供がいるのよ」
勝ち誇ったように笑いを浮かべた理子。
「嘘だと思うなら調べてもいいわ。今、妊娠5か月に入るくらいだから」
そう言ってお腹に手を当てた理子。
そこはふっくらとしていたが、太目の理子の体系からだと妊娠かどうかはハッキリわからなかった。
証言をもとに理子の妊娠が本当かどうかを調べてみると。
本当に妊娠していて現在4か月を過ぎたころだった。
しかし、血液検査から検査した結果では聖龍とは血がつながっていない赤の他人であることが判明。
理子はその事実を受け入れないままだったが、同時に逮捕された郷司が理子と関係を持って子供を作ろうと持ち掛けられたことを白状していた。
おそらく理子のお腹の子供は郷司との子供だろうと判断された。
精神状態がおかしい理子だが、所々はしっかりと答えていて勝手都合の思い込み奈だけで精神異常ではないだろうと判断されている。
とりあえずバタバタと事情徴収があったが、落ち着きを取り戻しつつある今日この頃。
柚香は妊娠をきっかけに仕事を辞めた。
専業主婦をしていても、まだ手持無沙汰で時間が余りすぎると言っていたが、聖が何かにつけて仕事を手伝ってほしいと頼みごとをしてくることから暇ではないようだ。
動いていたほうがお腹の子供の為でもある故に、駅まで一緒に歩いて行ったりして、すっかり仲良くなった聖と柚香。
お腹が大きくなった柚香は髪をショートにして綺麗に整えている。
髪をショートしすると、聖龍と似ている柚香。
お天気のいい昼下がり。
今日は家にいて、部屋のかたずけをしていた柚香。
ひと段落してちょっと庭に出てきてみた。
宗田家の庭は広くてきれいな花壇もある。
お手伝いさんが綺麗に手入れしてくれていて、今はバラの花が綺麗に咲いている。