俺がこの世で一番愛してる人

「リーベは俺に会えなくなったら寂しいんだ?」


 少し意地悪したくなりそう聞くと、彼女はまた顔を染め無言で頷く。

 だから可愛すぎる。
 そう思い、また抱きしめる。


「本当に可愛い。好きだ。俺もリーベと会えなくなるとか考えるだけでも寂しいよ」

「……ねえ、少し苦しい」

「あ、ごめん。リーベのことが愛おしすぎてつい」


 力を込めすぎたのか彼女が苦しがったので、すぐに力を弱める。

 危ない。あまりの可愛さに若干我を忘れていた。

 ここから助け出せたら、こんなに可愛くて愛しい子と一緒に暮らせるのか。
 想像しただけでも幸せだ。


「リュカ、好き」


 いきなりその言葉が聞こえる。

 いや、もしかしたら聞き間違えかもしれない。
 彼女を肩を掴み、少しだけ俺から離し顔を見る。


「今、好きって……」


 俺の問いに彼女はゆっくりと頷く。

 彼女に“好き”と言われた。

 どうしよう、とてつもなく嬉しい。
 好きな人に“好き”と言われるとこんなに嬉しいのか。
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