俺がこの世で一番愛してる人
　長い説教も終わり、時間も時間なので帰っていいと言われたので彼女を起こすが、中々起きてくれない。

　それ程疲れていたのだろうし、こんなに気持ちよさそうに寝ているのだから、無理に起こさなくてもいいだろうと、そのまま抱き上げて家に帰る。

　家に着いてから思ったのだが、当たり前のように家に連れてきたが彼女は嫌がらないだろうか。

　いや、私も一緒に暮らしたいみたいなことは言われたし大丈夫だろう。

　そう思いながら、彼女をベッドに寝かせる。

　寝ている間にどこにも行かないと約束はしたが、一緒に寝るのは気が引けて、今日はソファーで寝るかと離れようとすると、彼女が俺のシャツの袖を掴んで離さない。


「リーベ？　起きてるの？」


　起きてるのか？と思うが、そうではないらしく、安らかに寝息を立てている。

　これは一緒に寝ないといけないのだろうか。
　一緒に寝れるのは嬉しいが、変に緊張して寝れないかもしれない。

　けど、彼女は離してくれないので、仕方ない、と俺もベッドに入る。
　シングルベッドなので少し狭い。

　彼女が俺にぴったりとくっついてくる。
　だから、そんなに可愛いことをしないでくれ。

　平常心を保つために、何も考えないようにしながら目を瞑っていると、いつの間にか眠りについていた。
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