となりの席の読めない羽生くん
「ジャーン!鈴Pがお肉たくさん差し入れてくれました〜!」
「肉だ肉だー!」
コンロの周りでは茅乃たちが塊肉を前に盛り上がっている。鈴Pとは、担任の鈴木先生のあだ名だ。
「肉切ろうぜ〜!」
「まず炭じゃない?火起こさないと。」
「てゆーか私バーベキュー初めて〜」
「俺に任せとけよ、初めてだけど!」
「野菜とかも切らないとダメじゃない?」
「鈴P火起こせる〜?」
「俺は差し入れと食べる専門。」
「えーーー!」
「肉って焼肉くらいに切ればいいのかなー」
バーベキューに慣れていない会話が繰り広げられている。
「あ、もしかして誰もやり方わかんないパターン?」
葉月と羽生のところまで、会話が聞こえてきた。
「………マジかよ。あんないい肉を…」
「検索したら何かわかるかなぁ…」
葉月がスマホを出してバーベキューのことを調べようとした。
———はぁっ
羽生が一際大きな溜息を吐いた。
「あんなん見てたらストレスで死ぬ。」
「え?」
「俺の静かな高校生活を邪魔したこと、恨むからな。荻田。」
そう言って立ち上がると、羽生はコンロの周りのグループに入っていった。
「肉だ肉だー!」
コンロの周りでは茅乃たちが塊肉を前に盛り上がっている。鈴Pとは、担任の鈴木先生のあだ名だ。
「肉切ろうぜ〜!」
「まず炭じゃない?火起こさないと。」
「てゆーか私バーベキュー初めて〜」
「俺に任せとけよ、初めてだけど!」
「野菜とかも切らないとダメじゃない?」
「鈴P火起こせる〜?」
「俺は差し入れと食べる専門。」
「えーーー!」
「肉って焼肉くらいに切ればいいのかなー」
バーベキューに慣れていない会話が繰り広げられている。
「あ、もしかして誰もやり方わかんないパターン?」
葉月と羽生のところまで、会話が聞こえてきた。
「………マジかよ。あんないい肉を…」
「検索したら何かわかるかなぁ…」
葉月がスマホを出してバーベキューのことを調べようとした。
———はぁっ
羽生が一際大きな溜息を吐いた。
「あんなん見てたらストレスで死ぬ。」
「え?」
「俺の静かな高校生活を邪魔したこと、恨むからな。荻田。」
そう言って立ち上がると、羽生はコンロの周りのグループに入っていった。