となりの席の読めない羽生くん
第12話 バイト
「進路志望票は来週火曜日までに提出すること。以上で今日のHRは終わり。」
葉月が進路票を見つめている間に、羽生はさっさと帰ってしまった。
(相変わらず素早い…羽生くんのことだからきっと進路とか、もう決めてるんだろうな。)
葉月は葉月でデザイン系の学部がある大学への進学志望を決めている。
(親には大学はOKって言われてるけど、パソコンくらいはバイトして自分で買おうかな…)
葉月は母がデザインに関わる仕事をしているため、家でときどき母のパソコンに触らせてもらっているが、大学でデザインの勉強をするとなると自分専用のパソコンは必須だ。
「バイト?」
「うん。」
デート中のカフェで、葉月は翔馬にバイトをしようと考えていることを伝えた。
「なんの?」
「え…うーんと決めてないけど、こういうカフェとかもいいかなって思ってるよ。」
「いいね。葉月カフェとか似合いそう。」
翔馬がにっこり笑顔で言ったので、葉月は思わずホッとしてしまった。どこかで反対されることを想像していた。
「じゃあカフェのバイト探…」
「でもさぁ」
翔馬が続けた。
葉月が進路票を見つめている間に、羽生はさっさと帰ってしまった。
(相変わらず素早い…羽生くんのことだからきっと進路とか、もう決めてるんだろうな。)
葉月は葉月でデザイン系の学部がある大学への進学志望を決めている。
(親には大学はOKって言われてるけど、パソコンくらいはバイトして自分で買おうかな…)
葉月は母がデザインに関わる仕事をしているため、家でときどき母のパソコンに触らせてもらっているが、大学でデザインの勉強をするとなると自分専用のパソコンは必須だ。
「バイト?」
「うん。」
デート中のカフェで、葉月は翔馬にバイトをしようと考えていることを伝えた。
「なんの?」
「え…うーんと決めてないけど、こういうカフェとかもいいかなって思ってるよ。」
「いいね。葉月カフェとか似合いそう。」
翔馬がにっこり笑顔で言ったので、葉月は思わずホッとしてしまった。どこかで反対されることを想像していた。
「じゃあカフェのバイト探…」
「でもさぁ」
翔馬が続けた。