となりの席の読めない羽生くん
第18話 葉月
【侑輔 ステッカーめちゃくちゃ喜んでて】
【一番大事なレシピノートの表紙に貼ってた】
【ありがとう】
羽生と出かけた日の夜、早速羽生からLIMEのメッセージが届いた。
レモンのステッカーが貼られたレシピノートの写真つきだ。
【そんなに喜んでくれたなんてうれしい】
【かわいすぎる♡】
喜ぶハチのキャラクターのスタンプをつけた。
(羽生くんて、LIMEとかするんだ。ほんとに全然知らなかったんだな、羽生くんのこと。)
間を置いてまたメッセージが届いた。
【彼氏大丈夫?】
【なんかあったら言って】
(…そう、私が今考えなきゃいけないのは翔馬くんのこと、だ…)
現実に引き戻された葉月は溜息を吐いた。
【明日 会って話すことになってる】
【大丈夫だと思うよ】
【ありがとう】
ぺこりとお辞儀をするハチのスタンプを送った。
翌 日曜日
葉月は令和通りのカフェで翔馬と待ち合わせをした。
今日もメガネをかけている。
(羽生くんがバイトしてるかもしれないって思うと気まずいな…)
(けど、いつも行ってたのに今日だけ断るのも変だったし…)
羽生がいるかもしれない、と思えばどこか心強い…と思うことにした。
「お待たせ。入ろうか。」
「うん…。」
いつも通りのこの店のアイスティーは今日も味がしない。
「え…」
【一番大事なレシピノートの表紙に貼ってた】
【ありがとう】
羽生と出かけた日の夜、早速羽生からLIMEのメッセージが届いた。
レモンのステッカーが貼られたレシピノートの写真つきだ。
【そんなに喜んでくれたなんてうれしい】
【かわいすぎる♡】
喜ぶハチのキャラクターのスタンプをつけた。
(羽生くんて、LIMEとかするんだ。ほんとに全然知らなかったんだな、羽生くんのこと。)
間を置いてまたメッセージが届いた。
【彼氏大丈夫?】
【なんかあったら言って】
(…そう、私が今考えなきゃいけないのは翔馬くんのこと、だ…)
現実に引き戻された葉月は溜息を吐いた。
【明日 会って話すことになってる】
【大丈夫だと思うよ】
【ありがとう】
ぺこりとお辞儀をするハチのスタンプを送った。
翌 日曜日
葉月は令和通りのカフェで翔馬と待ち合わせをした。
今日もメガネをかけている。
(羽生くんがバイトしてるかもしれないって思うと気まずいな…)
(けど、いつも行ってたのに今日だけ断るのも変だったし…)
羽生がいるかもしれない、と思えばどこか心強い…と思うことにした。
「お待たせ。入ろうか。」
「うん…。」
いつも通りのこの店のアイスティーは今日も味がしない。
「え…」