だから嫌いなんだよ。
なんで!?と聞かれたがそもそも私は好きじゃないこと、どちらかと言うと嫌いだということをオブラートに包まずに伝えた。
そうするとまた泣き出すこの男。
「ごめんなさい……ちゃんと直すから。
他に何が嫌?」
「まずそのチャラそうな髪色が嫌です。」
「そっか。ごめんね。
ちゃんと黒にしてくるよ。他には?」
「それと、私に触ってこそうとするのが嫌です」
「そっか…
努力するよ………」
この男の顔はもう涙でぐちゃぐちゃだった。
昨日の時点でこうなることは想像できなかったな。