だから嫌いなんだよ。

あれから数時間経ってなんとなくこの男の顔をみたらなんか赤い気がした。
やっぱり移ったか。通りで大人しかったわけだ。

「快斗さん熱あるんじゃないですか?
帰ってください」

「嫌だ…
もっと一緒にいたい
雅ちゃんの手作りのお粥食べたい…」

「そんなにわがまま言うならもう2度と家には入れないですよ」

と言うと慌てて帰る準備をしようとする。

「待ってください。
帰りは車ですか?誰かに迎えに来てもらってください」

「迎えが来るまでは雅ちゃんと一緒にいられるってこと?嬉しい」

と、真っ赤な顔でニコニコし始めた。

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