犯人が与えてくれたもの
防カメ室前で会議をした。
「どうする?主任がいるとなると、結構手強いぞ」
「中の状況も分からない。万引きとは桁違いの危険度が生じている」
「警察の応援が間も無く到着します」
そうしていると、何人かの走る足音が聞こえた。
「警視庁捜査一係の参田警視です。状況は?」
「バックヤード付近に爆弾らしき不審物と社員控室に武装集団のうち2名を拘束」
「聞こえたか?」
「はい。すぐに対応します」
「さて、ここの部屋では何が?」
「防カメ班の3人のうち、勝田主任が主犯。現在対応中ですが・・・」
「が?」
「中西という後輩が、先ほど拘束されました」
「連絡は?」
「少々お待ちください」
無線の電波状況は、悪くない。
「こちら安田より中西、状況報告できる?」
「はい、2人とも安。体力は、持っていませんが」
「了解」
「参田警視、全員生存確認できました」
「なんで、確認できたんでしょうね」
「え」
「だって、無線を何故取り上げないんでしょう?」
「というと・・・?」
「2個の仮説が立ちます。前提として、勝田主任が被害者側で武装集団はそれ以外の2人。その上で、中西という奴が敵か味方か」
「中西くんは、敵じゃ無いかと」
「その仮定で行くなら、何かメッセージを残している可能性があるな」
「中西は、『2人とも安。体力は持っていない』と私に伝えました」
「どんな些細なことでも構いません。何か分かりませんか?」
「そういえば、名前を述べてない上に、自分の現状報告をしていない。強要されて言ってるってこと!?」
「分かりました。爆処理いつできそう?」
「間に合わない可能性があります」
「突入の許可を出す」
「了解」
「では、警備の方々もこちらへ」
「いえ、この部屋はオートロック。私が行けば開きますが。なので、私も同席します。防弾チョキは着用済みです」
「警視、どうしますか?」
「協力を要請します」
「合意します」
「どうする?主任がいるとなると、結構手強いぞ」
「中の状況も分からない。万引きとは桁違いの危険度が生じている」
「警察の応援が間も無く到着します」
そうしていると、何人かの走る足音が聞こえた。
「警視庁捜査一係の参田警視です。状況は?」
「バックヤード付近に爆弾らしき不審物と社員控室に武装集団のうち2名を拘束」
「聞こえたか?」
「はい。すぐに対応します」
「さて、ここの部屋では何が?」
「防カメ班の3人のうち、勝田主任が主犯。現在対応中ですが・・・」
「が?」
「中西という後輩が、先ほど拘束されました」
「連絡は?」
「少々お待ちください」
無線の電波状況は、悪くない。
「こちら安田より中西、状況報告できる?」
「はい、2人とも安。体力は、持っていませんが」
「了解」
「参田警視、全員生存確認できました」
「なんで、確認できたんでしょうね」
「え」
「だって、無線を何故取り上げないんでしょう?」
「というと・・・?」
「2個の仮説が立ちます。前提として、勝田主任が被害者側で武装集団はそれ以外の2人。その上で、中西という奴が敵か味方か」
「中西くんは、敵じゃ無いかと」
「その仮定で行くなら、何かメッセージを残している可能性があるな」
「中西は、『2人とも安。体力は持っていない』と私に伝えました」
「どんな些細なことでも構いません。何か分かりませんか?」
「そういえば、名前を述べてない上に、自分の現状報告をしていない。強要されて言ってるってこと!?」
「分かりました。爆処理いつできそう?」
「間に合わない可能性があります」
「突入の許可を出す」
「了解」
「では、警備の方々もこちらへ」
「いえ、この部屋はオートロック。私が行けば開きますが。なので、私も同席します。防弾チョキは着用済みです」
「警視、どうしますか?」
「協力を要請します」
「合意します」