【短編】mail
勿論学校でもメールの話題はしない。
あたしからは。
気まずくなるから。
「わりぃ。昨日は塾で返信できなかった。今日ならok。」
一樹が舌をだしててへって顔をしている。
「うん。」
あたしは思い気持ちを隠し、笑顔で対応する。
だけど、胸の奥は苦しい。
今日の帰りも、あたしはまず家に着くと階段を上がり自分の部屋にいく。
そして携帯を開く。
メールはたいていいつもあたしから。
一樹からは来ない。
またアタシはメールを送信する。