彼女の夫 【番外編】あり
到着ロビーのベンチで、コーヒー片手に彼女を待っていた。
アナウンスを聞いていると、高澤の言ったように彼女の乗ったロサンゼルス便は予定より30分弱早く到着したようだ。
あと10分もすればロビーに現れるだろうか・・。
どうやって展望デッキに誘導しよう・・あからさまに『プロポーズしたいから』とは言えないだろうし。
伝える言葉は決まっていた。
早く、彼女に会いたい。
「変だな・・」
もう、到着のアナウンスを聞いてから1時間近く経っている。
同じ便に乗っていたであろう乗客も、既に大半がロビーを出ているはずだ。
『おかけになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていないためおつなぎできません』
電話にも出ない。
蒼・・どこだ。
何か・・あったのか?
俺は到着ロビーを見渡し、彼女の乗った飛行機の航空会社スタッフを探して尋ねた。
「ロサンゼルスからの到着便でしたら、全てのお客様が飛行機を降りられまして手続きも終わっているかと思いますが・・」
「・・そうですか。ありがとうございます」
ブブ・・ブブ・・ブブ・・。
握っているスマートフォンが振動した。
彼女かと思い画面を見ると、『非通知設定』と表示されている。
誰だ・・?
俺はタップして電話をとった。
「はい」
『服部さんの携帯電話でお間違いないでしょうか?』
「はい、そうですが、そちらは・・」
『羽田空港近くにある救急病院からご連絡しています。早坂さんのことで・・』
俺は話を遮って病院名だけを聞き、急いで到着ロビーを出て病院に向かった。
アナウンスを聞いていると、高澤の言ったように彼女の乗ったロサンゼルス便は予定より30分弱早く到着したようだ。
あと10分もすればロビーに現れるだろうか・・。
どうやって展望デッキに誘導しよう・・あからさまに『プロポーズしたいから』とは言えないだろうし。
伝える言葉は決まっていた。
早く、彼女に会いたい。
「変だな・・」
もう、到着のアナウンスを聞いてから1時間近く経っている。
同じ便に乗っていたであろう乗客も、既に大半がロビーを出ているはずだ。
『おかけになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていないためおつなぎできません』
電話にも出ない。
蒼・・どこだ。
何か・・あったのか?
俺は到着ロビーを見渡し、彼女の乗った飛行機の航空会社スタッフを探して尋ねた。
「ロサンゼルスからの到着便でしたら、全てのお客様が飛行機を降りられまして手続きも終わっているかと思いますが・・」
「・・そうですか。ありがとうございます」
ブブ・・ブブ・・ブブ・・。
握っているスマートフォンが振動した。
彼女かと思い画面を見ると、『非通知設定』と表示されている。
誰だ・・?
俺はタップして電話をとった。
「はい」
『服部さんの携帯電話でお間違いないでしょうか?』
「はい、そうですが、そちらは・・」
『羽田空港近くにある救急病院からご連絡しています。早坂さんのことで・・』
俺は話を遮って病院名だけを聞き、急いで到着ロビーを出て病院に向かった。