悪役令嬢に転生したのですが推しのイケオジ騎士様(モブキャラ)と恋に落ちるルートはどれですか!?
そのまま駆け込んだ自分の部屋。パタンとその扉を閉め、そこに背を預けた。
私が好きなのは、ブラン様なんだ。
レオンは私を愛してなどいない。
婚約者として、心配してくれているだけなんだ。
私は、ブラン様と結ばれるんだ。
悪役令嬢のバッドエンドを回避して、ブラン様のいるリベルテ王国に渡って、幸せに暮らす。
そう、決めたじゃないか。
なのに、胸が苦しい。
抱きしめられると、悲しい。
彼に愛されているのだと、勘違いしてしまう。
何で?
レオンと結ばれるのはマリーなのに。
それでいいと、決めたはずなのに。
応援すると、誓ったはずなのに。
レオンのことは"ただの幼馴染の婚約者"としか思ってなかったじゃない。
――思って、なかった。
過去形にしてしまった自分にハッとする。
けれど、その気持ちに気付いてはいけない。
先ほど、ブラン様に言われた言葉が脳内で繰り返される。
『叶わない恋は、するもんじゃない』
そうだ。
ブラン様と結ばれる未来のほうが、私にはずっと現実的だ。
私が王太子婚約者でなくなれば、この恋は叶う可能性がぐっと上がるのだ。
私が好きなのは、ブラン様なんだ。
レオンは私を愛してなどいない。
婚約者として、心配してくれているだけなんだ。
私は、ブラン様と結ばれるんだ。
悪役令嬢のバッドエンドを回避して、ブラン様のいるリベルテ王国に渡って、幸せに暮らす。
そう、決めたじゃないか。
なのに、胸が苦しい。
抱きしめられると、悲しい。
彼に愛されているのだと、勘違いしてしまう。
何で?
レオンと結ばれるのはマリーなのに。
それでいいと、決めたはずなのに。
応援すると、誓ったはずなのに。
レオンのことは"ただの幼馴染の婚約者"としか思ってなかったじゃない。
――思って、なかった。
過去形にしてしまった自分にハッとする。
けれど、その気持ちに気付いてはいけない。
先ほど、ブラン様に言われた言葉が脳内で繰り返される。
『叶わない恋は、するもんじゃない』
そうだ。
ブラン様と結ばれる未来のほうが、私にはずっと現実的だ。
私が王太子婚約者でなくなれば、この恋は叶う可能性がぐっと上がるのだ。