悪役令嬢に転生したのですが推しのイケオジ騎士様(モブキャラ)と恋に落ちるルートはどれですか!?
ブランの手が私の頭からのく。
すると同時に、レオンに腰を引き寄せられた。
「つまり、エレーナは前世の記憶があろうとなかろうと『エレーナだ』ということだ。私はエレーナのことは大事に思っているし、愛している。今朝、エレーナの部屋を訪れて確信したんだ。君も、同じように、私のことを慕っている、とね」
甘いささやきに、心を見透かされていた恥ずかしさと嬉しさが入り交じる。
面映ゆくも胸がときめき、抱き寄せられ近くに感じるレオンの体温に心拍数が跳ね上がる。
「前世は前世、だが現世は現世だ。例えエレーナがブラン殿の元恋人の生まれ変わりだとしても、今は私の婚約者だ。私の愛する、たった一人の婚約者なんだ」
レオンにそこまで想われていたなんて……。
歯の浮くようなセリフを言われ、心が甘く疼く。
けれど同時に、別の切なさが私の胸を襲った。
マリーの言うルート修正イベンドが、これできっと終わったのだ。
つまりこの先に待ち受けるのは、私が悪役令嬢に成り下がりマリーとレオンが結ばれる未来だ。
でも、それでいい。
今、私は幸せだ。
心優しいマリーに、彼女の推しであるレオンと幸せになって欲しい。
そう思って、マリーの方を振り向いた。
すると同時に、レオンに腰を引き寄せられた。
「つまり、エレーナは前世の記憶があろうとなかろうと『エレーナだ』ということだ。私はエレーナのことは大事に思っているし、愛している。今朝、エレーナの部屋を訪れて確信したんだ。君も、同じように、私のことを慕っている、とね」
甘いささやきに、心を見透かされていた恥ずかしさと嬉しさが入り交じる。
面映ゆくも胸がときめき、抱き寄せられ近くに感じるレオンの体温に心拍数が跳ね上がる。
「前世は前世、だが現世は現世だ。例えエレーナがブラン殿の元恋人の生まれ変わりだとしても、今は私の婚約者だ。私の愛する、たった一人の婚約者なんだ」
レオンにそこまで想われていたなんて……。
歯の浮くようなセリフを言われ、心が甘く疼く。
けれど同時に、別の切なさが私の胸を襲った。
マリーの言うルート修正イベンドが、これできっと終わったのだ。
つまりこの先に待ち受けるのは、私が悪役令嬢に成り下がりマリーとレオンが結ばれる未来だ。
でも、それでいい。
今、私は幸せだ。
心優しいマリーに、彼女の推しであるレオンと幸せになって欲しい。
そう思って、マリーの方を振り向いた。