悪役令嬢に転生したのですが推しのイケオジ騎士様(モブキャラ)と恋に落ちるルートはどれですか!?
Epilogue
それぞれの恋の行方
それから、一年が過ぎた。
その後はルート修正イベンドが起きることもなく、私たちは穏やかに学校生活を終え、卒業した。
卒業の日、ガブリエル王子とブランさんが宣言通りにマリーを迎えに来た。それで、マリーはリベルテ王国へと旅立って行った。
私はレオンと婚儀を経て、晴れて夫婦となった。
日の暮れたヴィルコーン城、レオンの部屋。
一日の公務を終え、私たちはソファに寄り添って座っていた。
「ああ、そうだ。これをエレーナに」
リベルテ王国からの国際郵便を手に、レオンは私に微笑みかける。
「マリーからだわ!」
私は手紙を受け取ると、さっそく開いた。
その内容に、思わずくすりと笑みが漏れる。
「マリー、何だって?」
「ブランさんが恰好いいって、そればっかり。ガブリエル王子が応援してくださるから、諦めないって」
笑顔で彼を見上げれば、レオンは私の肩を引き寄せる。
突然近づく距離に驚き、胸がドクンと大きく鳴る。
ピクリと肩を揺らすと、レオンは目前でニコッと笑った。
「エレーナはいつまで経ってもそういう反応をするんだね」
「すみません、慣れなくて……」
恥ずかしくてうつむこうとしたが、その前にチュッと唇を奪われる。
その不意打ちにまたピクっと肩を震わせると、レオンはククっと笑ってもう一度優しく口吻を落とした。
その後はルート修正イベンドが起きることもなく、私たちは穏やかに学校生活を終え、卒業した。
卒業の日、ガブリエル王子とブランさんが宣言通りにマリーを迎えに来た。それで、マリーはリベルテ王国へと旅立って行った。
私はレオンと婚儀を経て、晴れて夫婦となった。
日の暮れたヴィルコーン城、レオンの部屋。
一日の公務を終え、私たちはソファに寄り添って座っていた。
「ああ、そうだ。これをエレーナに」
リベルテ王国からの国際郵便を手に、レオンは私に微笑みかける。
「マリーからだわ!」
私は手紙を受け取ると、さっそく開いた。
その内容に、思わずくすりと笑みが漏れる。
「マリー、何だって?」
「ブランさんが恰好いいって、そればっかり。ガブリエル王子が応援してくださるから、諦めないって」
笑顔で彼を見上げれば、レオンは私の肩を引き寄せる。
突然近づく距離に驚き、胸がドクンと大きく鳴る。
ピクリと肩を揺らすと、レオンは目前でニコッと笑った。
「エレーナはいつまで経ってもそういう反応をするんだね」
「すみません、慣れなくて……」
恥ずかしくてうつむこうとしたが、その前にチュッと唇を奪われる。
その不意打ちにまたピクっと肩を震わせると、レオンはククっと笑ってもう一度優しく口吻を落とした。