「先生」って呼ばせないで
「三笠の試合、見ていく?それとも帰る?」
「廉くんが一緒に見てくれるなら見ようかな」
「それは無理」
「わかってるよ。そのまま帰るってこと」
「分かりづらいな。最初からそう言え」
今日テニスを見るのはやめておいたほうがいい。
大森や梓のこともあるし、ここには長居したくない。
せっかく誘ってくれた遥斗先輩には申し訳ないけど、やっぱり無理だ。
私はテニスが怖い。
「廉くん。今日は本当にありがとう」
門が見えてきた頃、心を込めてお礼を述べる。
本当に本当に感謝している。
「うん。話したいことがあるなら、LINEでもいいし電話でもいいし、急ぎじゃないなら月曜の放課後でもいいし、いつでも聞くから」
「電話してもいいの?」
廉くん嫌がりそうなのに。
連絡先ゲットできただけで奇跡みたいなのに、電話の許可までもらっちゃっていいんだ。
「今回だけな。それ以外で掛けてきても出ないから」
「なんだー、残念」
とかいって、なんだかんだ出てくれそうなのが廉くんなんだけどね。
「とりあえず、大会が終わったら連絡するから。そのあと話はいくらでも聞く」
「うん。ありがとう」
門までの道はあっという間だった。
車のドアが開き、心配そうなお兄ちゃんが降りてきた。
「廉くんが一緒に見てくれるなら見ようかな」
「それは無理」
「わかってるよ。そのまま帰るってこと」
「分かりづらいな。最初からそう言え」
今日テニスを見るのはやめておいたほうがいい。
大森や梓のこともあるし、ここには長居したくない。
せっかく誘ってくれた遥斗先輩には申し訳ないけど、やっぱり無理だ。
私はテニスが怖い。
「廉くん。今日は本当にありがとう」
門が見えてきた頃、心を込めてお礼を述べる。
本当に本当に感謝している。
「うん。話したいことがあるなら、LINEでもいいし電話でもいいし、急ぎじゃないなら月曜の放課後でもいいし、いつでも聞くから」
「電話してもいいの?」
廉くん嫌がりそうなのに。
連絡先ゲットできただけで奇跡みたいなのに、電話の許可までもらっちゃっていいんだ。
「今回だけな。それ以外で掛けてきても出ないから」
「なんだー、残念」
とかいって、なんだかんだ出てくれそうなのが廉くんなんだけどね。
「とりあえず、大会が終わったら連絡するから。そのあと話はいくらでも聞く」
「うん。ありがとう」
門までの道はあっという間だった。
車のドアが開き、心配そうなお兄ちゃんが降りてきた。