大嫌いなキミに愛をささやく日
「なんで煌人と一緒に帰らないといけないの?」
「こっちのセリフだっての。帰る方角が一緒って、ほんと嫌になるよな」
もちろん冗談で言った。
だけど凛は、グルンと向きを変えて学校に戻ろうとする。
「ちょ、おま!なんで引き返してんだよ!」
「そんなに煌人が嫌がるなら、時間差で帰ろうと思って」
「(それじゃ意味ねーんだっての!)」
いいから!――と、凛の手を掴む。
「ここで会ったのも……って言うだろ。つべこべ言わずに帰るぞ!」
「つべこべ言ってたのは煌人なのに……」
「それをつべこべって言うんだよ!」
ほら――と凛の向きをクルリと変えた、その時だった。
「!」
見知った影を、建物の影から見た。
「煌人?どうしたの?」
「こっちのセリフだっての。帰る方角が一緒って、ほんと嫌になるよな」
もちろん冗談で言った。
だけど凛は、グルンと向きを変えて学校に戻ろうとする。
「ちょ、おま!なんで引き返してんだよ!」
「そんなに煌人が嫌がるなら、時間差で帰ろうと思って」
「(それじゃ意味ねーんだっての!)」
いいから!――と、凛の手を掴む。
「ここで会ったのも……って言うだろ。つべこべ言わずに帰るぞ!」
「つべこべ言ってたのは煌人なのに……」
「それをつべこべって言うんだよ!」
ほら――と凛の向きをクルリと変えた、その時だった。
「!」
見知った影を、建物の影から見た。
「煌人?どうしたの?」