大嫌いなキミに愛をささやく日
「つーか、俺のストーカーをしてたのに、どうして凜のストーカーの存在に気づけたんですか?」
すると真さんは「気づいてないの?」と驚いた顔をした。
「君が終始、凛の周りをうろついてくれたおかげ、だよ」
「っ!」
一気に顔を赤くした俺を見て、真さんは笑いながら俺に背中を向けた。
かと思ったら、もう一度俺の方を振り返る。
そして、何を言うかと言うと……
「さっきの事だけど、自分のご両親の事を嫌わないであげて。あの人たちは煌人くんの事が大好きなだけだから」
「……」
「じゃあね」
そして今度こそ本当に、ストーカー男と行ってしまった真さん。
見えなくなった後ろ姿に、俺はポツリと独り言を呟いた。
――あの人たちは煌人くんの事が大好きなだけだから
「……なわけねーよ」
そうして凜の待つ玄関へ急ぐ。
「もう出ていいぞ」と言った瞬間。
遠くの方で、朝の会を告げる学校のチャイムが聞こえた。
*煌人*end
すると真さんは「気づいてないの?」と驚いた顔をした。
「君が終始、凛の周りをうろついてくれたおかげ、だよ」
「っ!」
一気に顔を赤くした俺を見て、真さんは笑いながら俺に背中を向けた。
かと思ったら、もう一度俺の方を振り返る。
そして、何を言うかと言うと……
「さっきの事だけど、自分のご両親の事を嫌わないであげて。あの人たちは煌人くんの事が大好きなだけだから」
「……」
「じゃあね」
そして今度こそ本当に、ストーカー男と行ってしまった真さん。
見えなくなった後ろ姿に、俺はポツリと独り言を呟いた。
――あの人たちは煌人くんの事が大好きなだけだから
「……なわけねーよ」
そうして凜の待つ玄関へ急ぐ。
「もう出ていいぞ」と言った瞬間。
遠くの方で、朝の会を告げる学校のチャイムが聞こえた。
*煌人*end