大嫌いなキミに愛をささやく日
「はい、すみませんでした」



ザッと私から距離を取った煌人。



「(あ、危なかった……)」

「(また俺やっちまった……!)」



こうして私たちは、いつもの雰囲気に戻った。



だけど、せっかくだし。

どうして煌人が、今まで私を避けたのか。

それだけは、聞いておこう。



「ねぇ煌人。あのさ、どうして……私の事を避けたの?」

「え」

「最近避けるし、話してくれないし、ケンカもできないし……。私、寂しかったよ」

「凛……」

「(あ、そうなんだ……)」



自分の言葉で「そっか」と分かった。

私、寂しかったんだ。

お父さんお母さんがいなくなった時みたいに寂しくて、自然とここにきちゃったんだ。



「(煌人と話せなくて寂しいとか、そんな事を思っちゃうんだ、私って……)」

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