大嫌いなキミに愛をささやく日
「そう。真さんに”いつもありがとう”って言って、花でも渡しとけ。そうしたら泣いて喜ぶぞ、真さん」

「よ、喜ぶかなぁ……」



あのお父さんが?と不安に思っている私。

煌人は、そんな私の肩を叩いて「力抜け」と言った。



「もし真さんが凜を見放したら、俺がいつでも貰ってやるから」

「はあ!?」



もう、何言ってんの!こんな大事な話をしてる時に――と言うと。

煌人は真剣な目つきで、私の目の前に来て、片膝を立てて座った。



「こっちも大事な話をしてんだぞ」

「あ、煌人……?」



すると煌人は一度静かに目を閉じて、再び、瞼をゆっくり開ける。

そして真剣な、今まで見たことない目つきで……私を捕らえた。



「凛……今まで避けてごめん。もう寂しい思いはさせない。ずっとそばにいる」
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