大嫌いなキミに愛をささやく日
「煌人…」

「どんな時でも、凛は俺が守る。

凜が俺のプロポーズを受け入れてくれた時に、お前のご両親に挨拶をしようって……そう思ってる」

「っ!」



だから今はオアズケなんだ――と、煌人は笑った。

その顔には、もう一切のためらなんてなくて……。



ドキン、と。



煌人の男らしい表情に、思わず胸がときめいた。



「ん?凛お前なんか顔が、」

「わー!こっちに来ないで近寄らないで!」

「ひでぇ!」

「(し、心臓が……荒ぶってる!)」



もう夕日は沈んだというのに。

私の顔は、真っ赤に染まったままだった。




その後。

電車で私の家まで帰る道中。

煌人は、ふと、こんな質問をした。



「そういやさ、どうして凜は、そんなに勉強を頑張ってんだよ」
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