大嫌いなキミに愛をささやく日
「当たり前だろー」



ブーと膨れっ面をする煌人が、どこか可愛くて。

プロポーズなんて大それた言葉を前に、へにゃりと笑ってしまう。

そんな私に、煌人は背中を丸めて、顔を近づけた。



「忘れるなよ。俺はいつも――

本気で凜の事を思ってるからな」

「っ!」



いつにない、素直な煌人に……ドキッとした。

私の顔、さっきみたいに赤くなってないよね?



「(ってか顔だけじゃなくて、全身が熱い……っ)」



窓に反射させて自分の顔を確認する。汗、流れてないかな?

すると、バチッと。

煌人と目が合った。



「へ?」

「え?」



お互い、このタイミングで目が合うとは思わなくって……



「わ、悪い!」

「私、こそ……っ」



お互い微妙な反応をして、背を向け合った。

だけど、次の瞬間――

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