大嫌いなキミに愛をささやく日
『あ、たり前、だよ……っ』
『もしお父さん(俺)の悪口を言いたい時は、耳を塞いでおくから大丈夫だよ』
『……っぷ、なにそれ!』
あまりの自虐ネタに面白くなって、私はプハッと笑った。
するとお父さんは、ふわりと私を抱きしめ「おかえり」と、また笑う。
『待ってたよ、凛』
『お父さん……』
『帰ってきてくれてありがとう』
『……~っ!』
こんな私でも「待っててくれる人」がいる。
こんなに一番近くで、ずっと。
それは本当に幸せな事なんだと、私はやっと、気づく事が出来た。
『私、お父さんに聞いてほしい事が、たくさん……たくさんあるのっ』
『そうか。お父さんもね、凛の事なら何でも聞きたいよ。
だから――凜が話したい事を話してごらん。
これでも食べながら、ね?』
そう言って、お父さんが腕を上げた。
その手は、小さな箱を握っている。
『これは?』
『もしお父さん(俺)の悪口を言いたい時は、耳を塞いでおくから大丈夫だよ』
『……っぷ、なにそれ!』
あまりの自虐ネタに面白くなって、私はプハッと笑った。
するとお父さんは、ふわりと私を抱きしめ「おかえり」と、また笑う。
『待ってたよ、凛』
『お父さん……』
『帰ってきてくれてありがとう』
『……~っ!』
こんな私でも「待っててくれる人」がいる。
こんなに一番近くで、ずっと。
それは本当に幸せな事なんだと、私はやっと、気づく事が出来た。
『私、お父さんに聞いてほしい事が、たくさん……たくさんあるのっ』
『そうか。お父さんもね、凛の事なら何でも聞きたいよ。
だから――凜が話したい事を話してごらん。
これでも食べながら、ね?』
そう言って、お父さんが腕を上げた。
その手は、小さな箱を握っている。
『これは?』