大嫌いなキミに愛をささやく日
煌人に「凛が好き」って言ってもらいたかった?
じゃあ、
どうして「好き」って言ってもらいたかったの?
「(優越感に浸るため、なんかじゃない……のは、分かってるんだけど、)」
その先が、私にはまだわからなくて。
煌人に「煌人と同じ言葉」を返せずにいる。
なかなか答えが出ない中、改めて思う。
「煌人は、どうして私を”好き”って言ってくれたんだろう」
あの日、雨が降るのを窓から見ていた私たち。
――俺がお前を好きって言ったら、どうする?
この問題が、未だに解けない。
◇
「これで全体練習終わり―。明日はいよいよ運動会、本番だ!みんな今日は早く寝るんだぞー。
あ、旗手は悪いけど、そのまま倉庫に旗を返却しに行ってくれー」
「あー疲れた!!」
「お疲れ様でーす」
「さようなら~」
「やっと終わったー!」
「この後さぁ――」
皆が色んな事を口々に発言する中。
私と泡音ちゃんも、着替えるために更衣室に向かっていた。
「凛ー、急ごうー?」
じゃあ、
どうして「好き」って言ってもらいたかったの?
「(優越感に浸るため、なんかじゃない……のは、分かってるんだけど、)」
その先が、私にはまだわからなくて。
煌人に「煌人と同じ言葉」を返せずにいる。
なかなか答えが出ない中、改めて思う。
「煌人は、どうして私を”好き”って言ってくれたんだろう」
あの日、雨が降るのを窓から見ていた私たち。
――俺がお前を好きって言ったら、どうする?
この問題が、未だに解けない。
◇
「これで全体練習終わり―。明日はいよいよ運動会、本番だ!みんな今日は早く寝るんだぞー。
あ、旗手は悪いけど、そのまま倉庫に旗を返却しに行ってくれー」
「あー疲れた!!」
「お疲れ様でーす」
「さようなら~」
「やっと終わったー!」
「この後さぁ――」
皆が色んな事を口々に発言する中。
私と泡音ちゃんも、着替えるために更衣室に向かっていた。
「凛ー、急ごうー?」