大嫌いなキミに愛をささやく日
執事に目をやると、俺に気づいたアイツがニコリと笑っている。

俺は「チッ」と舌打ちをかまして、クルリと体の向きを変えた。



「(他の奴らが先にゴールしないように……早くアイツを見つけるか)」



そして、とある場所へ。

一目散へ走り出した。







「はぁ、はぁ……。クソ、全然いねぇ……」



凛を見つけに運動場から離れて、校舎まで来たけど……。

アイツどこ行ったんだよ、全然いねーじゃねーか。



「もしかして、もうテントに戻ったのかもな……」



そう思って回れ右をしようとした、

その時だった。



「あれー?煌人じゃん!久しぶりー」
「わ~本当だ、王子じゃん♡」
「入場行進みたよ~カッコいいね!」


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