大嫌いなキミに愛をささやく日
俺の心に、これでもかというほど、深くささり決して抜けない。

凛の魅力の深さに、俺がどんどんハマっている。

そんな気がして、ならなかった。



「(あぁ、もう……クソ)」



やっぱり、お前は。

いつだって、そうやって俺の心を掴むんだよ。



「(やっぱり俺は、凛が大事で――

世界一、大好きだ)」



もう、後のことなんて知るもんか。

そう思った後は、なりふり構っていられなかった。



パシッ



俺は凜の手をギュッと握り、走り出す。

後ろの方で「煌人くん!?」って女子達が叫ぶ声が聞こえた気がするけど、

でも、知るもんか。



「なぁ、凛」
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