大嫌いなキミに愛をささやく日
「……」

「凛?」



俺はコイツに用があるんだよ。

今、俺の手を引かれて、黙って俺の後ろをついてきてる、



「今、こっち見ないで。煌人……っ」

「っ! それは反則」



この真っ赤な顔をした凛に、

俺は用があるんだよ。



「(クソ、ここぞという時に、こんな顔しやがって……!)」



真っ赤な顔をして、

お前は、そんな可愛い事を言うんだ。

ヤキモチ焼いてるって、俺の目の前で宣言しちゃうような、

そんな可愛いお前に、俺はもう、

これ以上――



「なぁ凛、覚悟しとけよ」
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