大嫌いなキミに愛をささやく日
「な、なにをっ?」

「……色々だよ」



そう言うと、凛は何を想像したのか。

更に顔が赤くなった。



「(今、凛は何を思ってんだろうな)」



戻らないといけない運動場とは正反対の方向に行く俺を、お前はどんな思いでついてきてくれてるんだよ。

いや、何も思ってないかもな。


でも――もういいんだ。


俺は告白した日から、かなり待ったんだ。

だから、覚悟しとけよ。凛。



「(もう我慢してやんねーからな)」



これ以上、待ってやるもんか。



――煌人って、呼ばないで。

――煌人って呼んでいいのは……私だけなの



あんな可愛い事を言うお前に、俺はもう我慢しねーぞ。

告白の返事は、何が何でも――

今日、聞かせてもらうからな。

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