大嫌いなキミに愛をささやく日
「や、やめてって……」



私を避けるように、ツツツと距離をとる煌人。

そっか……。煌人も、私の変化についていけないんだね。

つまり……



「もう友達じゃいられなくなるね、私たち」

「なんでだよ!」

「だって私の事を嫌いになったんでしょ?煌人」



私も、こんな分けわからない……フワフワした自分は嫌いだし。

煌人が私の事を嫌って「友達やめる」って言っても無理ないよ。


だけど、煌人は「はぁ」と深いため息をついた後。私と開けていた距離を、ゆっくりと縮めて来た。

そして、



「友達は、ずっとやめたいって思ってるよ」



そう言った。



「……やっぱり」

「あー!じゃなくて、もう!そうじゃなくて!」



肩を落として落ち込む私に、煌人は手をブンブンと振った。



「さっきも言ったろ!俺は凜を友達じゃなくて、彼女にしたいの!」
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