大嫌いなキミに愛をささやく日
ハートに赤色を注ぐ
「ね~凛。あんたの守護神が、最近は破壊神になってきてるよ?どうする?」
「泡音ちゃん……言っておくけど、煌人は元から破壊神だよ」
「そう言わずに。残念な鳳条くんが皆に知られてしまう前に、何か手を打っておいたら?」
「……」
少し考えた後、ブンブンと首を振る。
「そこまでする義理はないもん」
「あらまあ……」
煌人とケンカして、数日が経った。
「釣り合わない」の意味をはき違えた煌人とは、まだ仲直りできていない。
一方的に勘違いして勝手に失恋した煌人と、
誤解を解こうと思っても上手くいかない私。
そんな二人が話をする機会は、あの日を境に一気に減った。
というか、ほぼ口をきいていない。
「だいたい、ケンカの内容も凛たちらしいっちゃ、らしいけど……」