大嫌いなキミに愛をささやく日
「(あの子の顔が、頭から離れない)」



余計な事をしないで――という私への批判。


……やっちゃった。

お節介が過ぎたんだ。

小学生の頃、みんなから頼られていたから、名残で体が動いちゃった。



「(次からは気を付けよう……)」



「ふぅ」とため息をつく。

すると泡音ちゃんが「大丈夫?」と私を覗き込んだ。



「ありがとう。大丈夫」

「そう?ならいいんだけど……あ、そう言えば。今日もナル先輩と一緒に帰るの?」



給食の続きを食べながら「うん」と返事をする。

すると泡音ちゃんの顔が、ぐにゃりと歪んだ。気に食わない、と言わんばかりの表情だ。



「たぶん鳳条くんが破壊神になってるのってさ、ナル先輩も原因の一つだよね」

「え、なんでナル先輩?」



実はナル先輩とは、あれからも、ずっと一緒に帰っている。

「一緒に帰るのは今日まで」とナル先輩が言わないし、私から言うのは悪いかなって思って……。



「一緒に帰る期間、決めた方がいい?」
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