正体バラしたらキスするぞ?~悪魔と天使の溺愛は危険がいっぱい~
制服に着替え終えた私は部屋を出て、リビングへ向かう。

朝ご飯のいい匂いがするなぁ。

今日の朝ご飯はきっと、私の大好きなみそ汁と玉子焼きだ!

そんなことを考えながらリビングへ入ると、テーブルにはやっぱりみそ汁と玉子焼きが並んでいた。



「おばあちゃん、おはよう!」

「おはよう。彩芽ちゃん」



エプロン姿のおばあちゃんが微笑んでくれる。

おばあちゃんの笑顔は優しくて大好きだ。

朝から幸せな気持ちになれる。



「ほらほら。彩芽ちゃんも椅子に座って、朝ご飯食べちゃいなさい」

「はぁい」



私はすでに座っている優磨の隣の椅子に腰かける。

優磨は私を待っていてくれたのか、朝ご飯には手を付けていないようだった。



「私のこと待っていてくれたの?」

「……別に。1人で食べたってつまんねぇだろ」

「みんなで食べたほうが美味しいってこと? それならそう言えばいいじゃん」

「うるせぇ」



そう言って、私から顔を逸らす優磨は少し意地っ張り。

恥ずかしがり屋とも言うけれど、本人に言ったら怒られるから言わないでおく。
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