愛してると言わせたい――冷徹御曹司はお見合い妻を10年越しの溺愛で絆す
(こんな体、恥ずかしくて逃げ出したい。朝陽さんは優しい人なのに、どうして強引なことをするの?)

耐えがたい羞恥を理解してもらえないのが悲しくて、硬くつむった目に涙がにじむ。

その時、感嘆しているような吐息が聞こえた。

成美に馬乗りになる彼がうっとりしているように言う。

「素晴らしい。想像以上にきれいだ。どうして自信がないんだ?」

「えっ……」

おそるおそる目を開けると、彼が成美の胸元に視線を止めて微笑んでいた。

「私の体、きれいに見えるんですか?」

「ああ。白くなめらかな肌で、形のいいふたつの膨らみも魅力的だよ。もっと俺に見せつけて。せっかく美しい体をしているのだから」

(本当に?)

彼は優しいから嘘をついているのではないかと疑った。

その気持ちが表情に表れていたようで、朝陽が眉尻を下げる。

「俺の言葉が信じられないようだね。それなら――ほら、わかるだろ?」

「あっ……」

いつの間にか彼も下着一枚の姿になっていて、成美の手を下腹部よりさらに下に押しあてた。

そこは雄々しく膨らみ、彼の興奮を伝えてくる。

「すごく美味しそう。そそられる」

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