愛してると言わせたい――冷徹御曹司はお見合い妻を10年越しの溺愛で絆す
たちまち真っ赤になって通行人を気にしたら、夫がやけに真剣な顔をする。
「俺は父のようにならない。憧れるのをやめたんだ。仕事の仕方も、夫としても父親としても、俺は自分らしく進む」
「は、はい」
自分らしく突き進むのは賛成だが、どうしてそのような宣言をしたのだろうと目を瞬かせた。
するとフッと表情を和らげた朝陽が成美の頭を撫でる。
「自覚がないようだが、成美は俺と両親の心を救ってくれたんだ。ありがとう。成美は最高の妻だ」
(私、そんな偉業を成し遂げた?)
ネックレスを見つけた以上のことはしていないと首を傾げたらクスッと笑われ、優しく目を細めた夫にまた唇を奪われた。
「俺は父のようにならない。憧れるのをやめたんだ。仕事の仕方も、夫としても父親としても、俺は自分らしく進む」
「は、はい」
自分らしく突き進むのは賛成だが、どうしてそのような宣言をしたのだろうと目を瞬かせた。
するとフッと表情を和らげた朝陽が成美の頭を撫でる。
「自覚がないようだが、成美は俺と両親の心を救ってくれたんだ。ありがとう。成美は最高の妻だ」
(私、そんな偉業を成し遂げた?)
ネックレスを見つけた以上のことはしていないと首を傾げたらクスッと笑われ、優しく目を細めた夫にまた唇を奪われた。