悪役令嬢は推し神様に嫁ぎたい!〜婚約破棄?良いですよ?でも推しの神様に嫁ぐため聖女になるので冤罪だけは晴らさせて頂きます!〜
信頼関係はあったはずなのに何故? と思わなくもない。
だが、自分を落とす直前の憎々し気な翠緑の目を見て僅かな希望も消えた。
フリッツはもう、自分の知っている彼ではないのだ。
ふぅ、と息を吐き肩を落とすと、ピューラが「ピピ?」と心配そうに鳴く。
「あら、心配をかけてしまったかしら? 大丈夫よ」
指先で小さな頭を撫でながら、ピューラを預けてくれたストラを思う。
(助けてくださったのがあの方で良かった)
冤罪を着せられ信頼していた人の手で湖に落とされた。
その悲しみや悔しさは今も胸の内に渦巻いている。
だが、焦がれていた推し神のストラに助けられ、側にいたいという自分の願いを叶えるため聖女という道を示してくれた。
そのおかげで今自分は悲しみの沼に沈むことなく前に進むことが出来ている。
「……やるべきことを整理しなくてはね」
ピューラに宣言し、ティアリーゼは思考を切り替えた。
だが、自分を落とす直前の憎々し気な翠緑の目を見て僅かな希望も消えた。
フリッツはもう、自分の知っている彼ではないのだ。
ふぅ、と息を吐き肩を落とすと、ピューラが「ピピ?」と心配そうに鳴く。
「あら、心配をかけてしまったかしら? 大丈夫よ」
指先で小さな頭を撫でながら、ピューラを預けてくれたストラを思う。
(助けてくださったのがあの方で良かった)
冤罪を着せられ信頼していた人の手で湖に落とされた。
その悲しみや悔しさは今も胸の内に渦巻いている。
だが、焦がれていた推し神のストラに助けられ、側にいたいという自分の願いを叶えるため聖女という道を示してくれた。
そのおかげで今自分は悲しみの沼に沈むことなく前に進むことが出来ている。
「……やるべきことを整理しなくてはね」
ピューラに宣言し、ティアリーゼは思考を切り替えた。