悪役令嬢は推し神様に嫁ぎたい!〜婚約破棄?良いですよ?でも推しの神様に嫁ぐため聖女になるので冤罪だけは晴らさせて頂きます!〜
「すまないが、私の連れをどこに連れて行くつもりだ?」
「え?」
突然掛けられた男の声。
聞き覚えのある、耳に心地よい低音にティアリーゼはその姿を見ることなく誰か分かった。
「っ!」
(ストラ様⁉)
ずっと推してきた方の生の声だ。
しっかりと鼓膜に刻み付けていた。
ましてや聞いたのはつい昨日の事。忘れるわけがない。
「ああん? 何だてめぇ……は?」
先に振り返った男がストラを見て言葉を止めた。
突然の神の出現に驚いているのだろうか?
だが神力は感じない。
その状態で男が気付くとは思えず不思議に思いながらティアリーゼも振り返り、固まった。
真っ直ぐな黒い髪はそのままだが、目の色は赤茶、服装も黒を基調にはしていたが平民の男性のもの。
神力も抑えてて、神の持つ独特の雰囲気もない。
ただ、美貌はそのままなので普通に圧倒されてしまう。
「私の連れをどこに連れて行く? と聞いたんだが?」
僅かに眉を寄せ、不機嫌そうに彼は近付いてくる。
その洗練された美しさに圧倒されたのだろう。
男はティアリーゼの手首を離し後退りした。
「え?」
突然掛けられた男の声。
聞き覚えのある、耳に心地よい低音にティアリーゼはその姿を見ることなく誰か分かった。
「っ!」
(ストラ様⁉)
ずっと推してきた方の生の声だ。
しっかりと鼓膜に刻み付けていた。
ましてや聞いたのはつい昨日の事。忘れるわけがない。
「ああん? 何だてめぇ……は?」
先に振り返った男がストラを見て言葉を止めた。
突然の神の出現に驚いているのだろうか?
だが神力は感じない。
その状態で男が気付くとは思えず不思議に思いながらティアリーゼも振り返り、固まった。
真っ直ぐな黒い髪はそのままだが、目の色は赤茶、服装も黒を基調にはしていたが平民の男性のもの。
神力も抑えてて、神の持つ独特の雰囲気もない。
ただ、美貌はそのままなので普通に圧倒されてしまう。
「私の連れをどこに連れて行く? と聞いたんだが?」
僅かに眉を寄せ、不機嫌そうに彼は近付いてくる。
その洗練された美しさに圧倒されたのだろう。
男はティアリーゼの手首を離し後退りした。