悪役令嬢は推し神様に嫁ぎたい!〜婚約破棄?良いですよ?でも推しの神様に嫁ぐため聖女になるので冤罪だけは晴らさせて頂きます!〜
「私の許へ? 神々の国へ行きたいということか?」
「はい。貴方様にお仕えしたいのです」
訝しむストラに、ティアリーゼは真摯に訴えた。
生半可な気持ちではないのだ。
抑えつけていたからこそ、この願いが叶うのなら何を差し出してもいいとさえ思える。
「神々は前までは気に入った人間をお連れになられていたでしょう? 私も彼らと同じように貴方様のお側にいたいのです」
背筋を伸ばし、想いが伝わるよう真っ直ぐに見上げる。
だが、ストラの答えは否だった。
「止めておけ。人間が神々の国で過ごすと神力にあてられ十年と持たない。私はお前に早死になどして欲しくはない」
キッパリと理由まで口にされ、ティアリーゼは途方に暮れる。
早死にしようともストラの許にいられるのなら構わなかった。
もとより先程溺死するところだったのだ。余命が十年となったところで惜しむほどの事ではない。
だが、目の前の美しい神は自分に早死にして欲しくないと言ったのだ。
(困ったわ。ストラ様を悲しませたいわけではないのに……でもせっかく会えたのに簡単に諦めたくもないわ)
ストラの言葉にクッと顎を引き、拒否も了承も出来ず黙り込んでしまう。
そんなティアリーゼにストラは静かにある提案をした。
「はい。貴方様にお仕えしたいのです」
訝しむストラに、ティアリーゼは真摯に訴えた。
生半可な気持ちではないのだ。
抑えつけていたからこそ、この願いが叶うのなら何を差し出してもいいとさえ思える。
「神々は前までは気に入った人間をお連れになられていたでしょう? 私も彼らと同じように貴方様のお側にいたいのです」
背筋を伸ばし、想いが伝わるよう真っ直ぐに見上げる。
だが、ストラの答えは否だった。
「止めておけ。人間が神々の国で過ごすと神力にあてられ十年と持たない。私はお前に早死になどして欲しくはない」
キッパリと理由まで口にされ、ティアリーゼは途方に暮れる。
早死にしようともストラの許にいられるのなら構わなかった。
もとより先程溺死するところだったのだ。余命が十年となったところで惜しむほどの事ではない。
だが、目の前の美しい神は自分に早死にして欲しくないと言ったのだ。
(困ったわ。ストラ様を悲しませたいわけではないのに……でもせっかく会えたのに簡単に諦めたくもないわ)
ストラの言葉にクッと顎を引き、拒否も了承も出来ず黙り込んでしまう。
そんなティアリーゼにストラは静かにある提案をした。