モノクロに君が咲く
そうして、枯れずに咲き続ける桜のように、道行を示す羅針盤となろう。
「私の、大切な人」
だからどうか、ユイ先輩が迷わずに歩んでいけますように。
どうか、ユイ先輩の世界がもっともっともっと、色づきますように。
「こんな私を世界一の幸せ者にしてくれて、ありがとうございます」
「ううん、こちらこそ。俺と出逢ってくれて、ありがとう」
「はい、先輩」
想いはありったけ、すべて伝えた。あとは懸命に生きるだけだ。
生きて、生きて、生き抜いて、この世界に私の色を刻みつける。
そして最後まで。
最後の最期まで、世界でいちばん、ユイ先輩を愛していこう。
「──今日も今日とて。そしてこれからも、永遠に。大好きですよ、ユイ先輩」