君の矢印【完】


睨むとあからさまに萎縮するいこい。



「これはっ、違うくて…」



「何が。」




何が違うんだよ。



目黒との距離が近くて、照れて顔が赤くなったんだろ。



もしかして、いこいも目黒のことが好きなのか。



いこいの矢印はいつになったら俺に向くわけ?



ただの幼馴染のまま?




ありえない。許さない。



ああ、何もかも気に入らねえ目黒咲夜。


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